くじら糖

Anti-Trench 向坂くじらです ある程度まとまった分量のことをかきます

現実を見ようとするとは。大袈裟太郎さんに向けられた誹謗中傷への応答

現代記録作家でラッパーの大袈裟太郎さんが、取材先のCHOP(Capitol Hill Organized Protest)で暴行を受けた。彼はツイッター上に動画をアップロードしてそのことを報告している。以下に、当該ツイートとともに、動画で語られている内容の全文を書き起こす…

会ったことあるひと死んでしまった

2019.05.19 日記 会ったことあるひとが死んでしまった。 「友だち」ということばを使うのが苦手で、「知りあい」とか「こないだ会ったひと」とか「付き合いのあるひと」とか、あとはまあふつうに「◯◯さん」とか、てきとうにごまかしてしまう。じぶんが「友だ…

大学受験だけは裏切らないと信じていた

情けないがことばを失っている。 なにを語り、書けばいいのかわからない。 「東京医科大 女子受験者の点数を一律10%以上減点の年も」 NHKニュース‭https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180802/k10011560911000.html‬ 東京医科大学の入試で、女子の合格者数…

二度とビームは撃たない

高校生のころ夢日記をつけていた。 好きなゲームの影響で、熱狂的に明晰夢が見たかったのだ。そのためには夢に対して意識的にならねばならず、それには夢日記がもっとも効果的だ、と、オカルトサイトで読んだのがきっかけだった。夢日記をつけると気が狂うと…

紅茶の甘いののつめたいの

採用面接で一緒になった女の子が、「途上国に留学したことで、今まで持っていた『貧しくてかわいそう』というイメージが払拭され、『貧しいのに生き生きと暮らす人々がいる』ことを知りました」と話していた。私は留学経験がないのでわからないけれど、たぶ…

「楽しいうちに」死ぬことを賢いなんて言わないでほしい - 不確定な未来を生きること

空気を「寒い」というより「つめたい」と感じるようになって、いよいよバイト先の塾が受験期に差しかかった。努力してきたという自覚がある生徒、そうでない生徒、それぞれが気持ちに揺れを抱える頃だ。 そんな中、男子生徒のひとりから、「あと一ヶ月では間…

「逃げてもいい」と言ってもらえる日のために

九月一日、勤め先の塾に来た女子生徒が、私の顔を見た途端に泣きだしてしまった。 もともと人付き合いが苦手で、夏休みのはじめには「学校に行かなくていいだけでしあわせ」と大喜びしていた子だった。勉強も苦手だったが、塾に通い始めてから奮起し、勉強し…